キティちゃんのふんどし

「ふんどし姿のキティちゃん」
まずはそのフレーズすら、まずい気がします。

ご当地キティグッズとして、ご存じ「キティちゃん」を
九州博多風に仕上げたまでは良いが、それがご当地の許可を得ないものであった。
そんなニュースが目に留まりました。

締め込み姿に水法被、そんな勇ましいいでたちの祭として全国的に有名な
「博多祇園山笠」をモチーフに、博多ならではの「キティちゃん」が登場。
おそらくは、地元山笠振興会の許可を得るという発想そのものが
製造メーカー側に無かったのかも知れません。

「祭」というのは本来、観光客を寄せるものではなく、
地域の結びつきや伝統の継承、再確認の場だと私は考えます。

すっかり都会となった博多のビル街を、
古くから守られてきた祭がほぼ2週間にわたって席巻する。
この姿を、私もかつて憧憬の眼差しで眺めました。

時代を経て、簡潔かつ様式化されたいでたちは、さすがに美しいものです。
締め込みは若者を中心に柔らかなデニム地が好まれるとか、
徐々に新たな良さを加えながら、祭は進化しています。

さて、この騒動、地元で「締め込み」と呼ばれているものが
一部で「ふんどし」と呼ばれているのが大変気にかかります。
また、「お尻を出した状態が」という部分を面白おかしく、
まるで茶化すように報じられ、大変不謹慎に思いました。

あくまでも「キャラクター」とは言え、
「キティちゃん」が締めているのは「赤い六尺褌」
明らかに博多で言う締め込みではなく、他の祭礼を彷彿させるものです。
許諾を得る得ない以前に、この点にも首を傾げてしまいました。

あすから始まる、博多祇園山笠の無事を祈りながら。
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